眼瞼下垂の治療 (まぶたの手術)


眼瞼下垂(がんけんかすい)
という言葉、
最近では一般的にも知られるようになりました。

「瞼(まぶた)が重い」、「目を開けづらい」
そんな症状は、眼瞼下垂かもしれません。


 眼瞼下垂とは


眼瞼下垂とは、
先天的または後天的に瞼(まぶた)が持ち上がらない状態になること」
を言います。

原因としては、以下のようなものがあります。

【先天的な眼瞼下垂】
  眼瞼挙筋の形成不全や欠損など

【後天的な眼瞼下垂】
  腱膜性眼瞼下垂、重症筋無力症、外傷など

後天的な原因の中で、最も多いのが
「腱膜性(けんまくせい)眼瞼下垂」です。

 


 腱膜性眼瞼下垂


最も症例の多い「腱膜性眼瞼下垂」について詳しくご紹介したいと思いますが、かなり長くなりますので、別のページに掲載することにします。

「腱膜性眼瞼下垂」の治療について
>>>> こちらのページをご覧ください。

 


 眼瞼下垂の手術(概要)


手術は日帰り(局所麻酔)で行います。
手術時間は約60分~90分です。

手術の翌日に再診、約10日後に抜糸を行います。

患者様の症状に合わせて、手術の方法を選択します。
(現在は『先天性眼瞼下垂』の手術はお受けしていません。)

手術料金は、保険と自費とで異なります。
保険診療の場合、自己負担分は約45,000円(3割負担)です。
保険での手術が可能かどうかは診察の上で判断します。

保険による手術は、あくまで機能改善を目的としますので、整容性(仕上がりの綺麗さ)を重視される方には、自費診療による手術をお勧めしています。

整容性への要求が高すぎて期待にお応えできないと判断した場合、手術の内容や合併症をご理解いただけない場合など、信頼関係を構築することが困難と判断した場合には、手術をお断りすることがございますのでご了承ください。

自費診療での手術の場合は、
症状に応じて275,000円~385,000円(税込)です。

また、保険で手術が可能な方であっても、初回のカウンセリングは、自費診療として初診料(3,300円)がかかります。


 眼瞼下垂の手術例(症例の写真)


とは言え、実際の手術の写真を見ていただくのが一番だと思います。
そこで、これまで私(院長)が行った手術をご紹介します。

写真の使用をご承諾いただいた症例が多数ありますので、
下のリンクからご覧ください。

眼瞼下垂の手術例(写真)はこちら
 >>>>   眼瞼下垂の手術例

 


 どこから保険診療?(眼瞼下垂の手術と眉下皮膚切除との関係)


眼瞼下垂についてよく記事を書いている私ですが、読者の方からも、「眼瞼下垂症手術と眉下皮膚切除の関係」について、特に保険適応の有無について質問を受けることがあります。どういう場合が保険適応でどういう場合が自費なのか、この説明はとても難しく、ほかのクリニックのホームページを見ても、「医師の診察によって決まります」と書いてあることが多いです。

そこで、この点について、『瞼(まぶた)の老化』という視点からご説明してみたいと思います。

瞼の老化は誰にも等しく起こる現象です。

その老化現象をさらに詳しく二つに分けると、
①腱膜のゆるみ 
②皮膚の余剰(たるみ)  となります。

それぞれに病名をつけるなら、
①腱膜のゆるみ=腱膜性眼瞼下垂症
②皮膚のたるみ=眼瞼皮膚弛緩症  となります。

老化=病気ではありませんので、どこからを病気と定義して保険適応とするかは難しいところです。以前は黒目の中心から上眼瞼(上のまぶた)の縁までが2mm以下を病気と定義して保険を適用するという考えがありましたが、最近では『腱膜性眼瞼下垂の代償期』という考え方も浸透し、その適応も拡大されつつあります。明確な指針が保険点数表に明記してあればよいのですが、これが明記されていないので、現場の医師の判断ということになっているのです。

それぞれの治療法に話を移します。

まず、①の腱膜のゆるみの治療ですが、これには「腱膜固定」が必要です。

腱膜固定を行うためには、下の図の「①瞼縁切開」が必要です。

次に、②の皮膚の余剰(たるみ)の治療ですが、余剰の皮膚を切除する場合には、上の図の「①瞼縁切開」「②眉下切開」の二つの選択肢があります。

余剰皮膚によって機能の障害が出ているのであれば、瞼縁切開であろうと眉下切開であろうと保険は適応できます。クリニックによっては、保険適応のケースであっても、技術に自信があるということで自費診療としているところもあります。保険を適応した場合は、治療はあくまで「機能改善」が目的となりますので、手術後に整容性(見た目のきれいさ)に不満が残ることを理由に再手術を希望された場合には、保険を使うことはできず、自費での追加手術が必要となります。ですので、より高い整容性を求められているのであれば、最初から自費での手術をお勧めすることになります。自費の手術では、その目的が整容性の改善に重きを置いているので、使用する材料や縫合などにかける時間が保険の場合とは異なります。保険での治療と自費での治療とでは、このように目的が異なってきますので、材料も手段も変わってくるということになります。上眼瞼の余剰皮膚を眉下で切除する場合、保険手術の場合は約1時間、自費手術の場合は約2時間かけて手術を行っています。自費での治療費がお高いのもそのような理由に基いています。

治療を受けられる患者さんが何を重視されているのか、最初のカウンセリングでご希望をよくお伺いして、どのような治療に進むのかを決めています。まぶたのことで悩んでいらっしゃる方は、まずはカウンセリングだけでも受けてみられてはいかがでしょうか。


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