ピコレーザー『ピコシュア』 Pico Sure

みかこクリニックのレーザー機器。
ピコレーザー『Pico Sure』をご紹介します。

 


Pico Sure(ピコシュア)とは



Pico Sure(ピコシュア)は、

米国サイノシュア社が世界で初めて開発した
ピコ秒間隔で照射できるレーザー機器です。

ピコ秒と言われてもピンとこないと思いますが、従来型の医療用レーザー機器は、ナノ秒(10億分の1)間隔での照射だったのに対し、このピコシュアでは、ピコ秒(1兆分の1)間隔での照射が可能となる最新鋭の医療用レーザー機器なのです。詳しくはあとでご説明しますが、ピコシュアによる治療の特徴としては、短期間で効果を得られることやダウンタイムが少ないことなどが挙げられます。


ピコシュアは、老人性色素斑、雀卵斑(そばかす)、ADM、肝斑、ニキビ跡、毛穴、小じわ、肌質改善など、美肌治療における幅広い悩みの治療に威力を発揮します(なお、ピコレーザー機器自体は、サイノシュア社以外の会社からも出ていますが、ピコシュアだけが、「シミ」「シワ」「ニキビ跡」「タトゥー除去」のすべてでFDA(アメリカ食品医薬品局)の認可を受けているピコレーザーです)。

言うまでもありませんが、みかこクリニックは、専門の美容クリニックとして『美肌治療』を日々探求しています。「綺麗になりたい」と思った時に、どこを改善させようと思うかは、人それぞれだと思います。目や鼻を改善させたいと思う方、たるみの改善に重点を置く方、個々人の悩みをは本当に様々です。ただ、「綺麗になりたい」という点では思いは共通しています。個人的な見解ですが、もし、「綺麗になる」ことへの近道や王道があるとしたら、私はそれは「肌を綺麗にすること」だと思っています。そして、「肌を綺麗にする治療=スキンケア」の領域で主力選手となるのが、この『ピコシュア』なのです。


 3つの照射モード


ピコレーザー『ピコシュア』には、
次の3つの照射モードがあります。

 ① スポット照射
 ② トーニング照射
 ③ フラクショナル照射

①『スポット照射』は、シミに対して照射することでシミ取り効果を発揮します。みかこクリニックの人気施術である『シミ取り放題』の核となる照射モードです。また、②『トーニング照射』は、くすみ改善(美白効果)③『フラクショナル照射』は、毛穴改善やハリ・キメUPといった効果を発揮します。

①~③のすべての照射を一度で行う施術を『フルコース』
②と③のセット施術を『チューニング』と言います。


◆ 『フルコース』の施術例をご紹介します


ご紹介するのは『フルコース』を2回受けられた患者様です。

治療前は、頬の外側に大きくて濃い目立つシミがありました。
まずは、治療前と治療後の比較をご覧ください。


治療前にあった大きくて濃かったシミが、2回の照射で驚くほど綺麗になっていますし、お顔全体のシミもとても綺麗になっています。

これがピコシュアの実力です。
こちらの患者様のさらに詳しい治療経過写真を、ピコシュア『フルコース』のページでもご紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください。

◆ ピコシュア『フルコース』のページ
 >>> こちらをご覧ください。



 トーニング&フラクショナル


ピコシュアの3つの照射モードのうち、『トーニング』と『フラクショナル』のセットをピコシュア『チューニング』と言います。

改めてご説明しますと、

「トーニング」とは、顔全体に照射して美白を目指す照射方法です。
「フラクショナル」とは、レーザーを点状に照射して真皮のレジュビネーション(若返り)を目指す照射方法で、小じわや毛穴、ニキビ跡の改善にも効果が期待できる照射方法です。

モニター施術での写真を紹介します。
施術は無麻酔で行いましたが、十分耐えられる痛みです。私が施術を行った当院のスタッフも、痛みに弱いタイプだとは言っていましたが、無麻酔でも耐えられたので、麻酔をしっかりと行えば、大概の方が耐えられる痛みだと思います。施術が終了した直後は、熱がしっかり入ったと感じる火照りを感じますが、割と短時間で気にならなくなります。気になるダウンタイムですが、午後に受けた施術直後の赤みは、翌朝にはうっすらとピンク色という程度になっており、24時間後にあたる午後には写真のようにほぼ施術前と同じ状態になっていました。

フラクショナルレーザーといえば、ダウンタイムが問題となるのですが、この程度のダウンタイムでしっかりとしたレジュビネーション(肌の若返り)が実現できるなら、本当に夢のようなマシンだと思います。


 Qスイッチレーザーとの違い


シミ取りに用いるレーザーといえば、まだ世間ではQスイッチレーザーが主流です。Qスイッチレーザーでのシミ取りもとても優れた方法で、シミのタイプによっては「ピコレーザー」よりも威力を発揮し、優れていると感じることがあります。どんなタイプのシミがQスイッチレーザーの方が向いているかというと、色が濃くて若干厚みを感じさせるタイプのシミで、高齢者に多いシミです。前職の木沢記念病院でシミの治療をしていた時は、地元の高齢者の患者様が多かったので、Qスイッチレーザーは非常に人気の治療で、特に宣伝もしていないのに、口コミで広がり、患者様が絶えない治療でした。稀に2回の治療を要することもありましたが、ほぼ1回で治療が終了し、「取りきれた」と感じることが多いのがQスイッチレーザーでした。

その一方で、ダウンタイム(施術後に日常生活に支障をきたす期間)が非常に長いのも、このQスイッチレーザーの特徴です。Qスイッチレーザーの場合のダウンタイムでは、具体的には、①照射後のテープ保護が必要なこと、 ②炎症後色素沈着の出現の可能性が2人に1人はある等のことが言えます。

Qスイッチレーザーでは、「①照射後はテープ保護が必要」なのですが、下の写真のいずれかの方法で保護していただいていました。仕事の内容によってはこのテープ保護ができなくて、治療を断念される方もいらっしゃいました。

Qスイッチレーザーでは「②炎症後色素沈着の出現」の可能性があるということについては、私が前職で使用していたQスイッチルビーレーザーでは、この炎症後色素沈着の出現が45%あるという報告があります。55%の炎症後色素沈着が出ないタイプに入れば幸運なのですが、出るタイプの45%に入ってしまうと、下のような状態になります。

せっかくシミ取りを行って綺麗になれると思ったら、一時的ではあっても治療前よりもひどくなった状態を見て、治療前に説明をしっかりと行っていても落胆され、心配される姿を繰り返し見てきました。もちろん、半年から1年経過を見れば、この炎症後色素沈着は消えていくのですが、その間は我慢して待つ必要があるのです。

テープ保護の必要性や炎症後色素沈着が強く出る可能性があっても、とにかく少ない治療回数で治療を終えたいという方には、Qスイッチレーザー治療が向いていると思います。でも、このようなダウンタイムによって患者さんが心配される姿を見るにつけ、治療をする側の者としては、なんとか患者さんのストレスを軽減できないものかと常に感じていたものでした。何とかしてダウンタイムが少しでも避けられる治療を行いたい。それが、たとえ高額であったとしてもピコレーザーを導入したかった理由でした。

『ピコシュア』での治療は、
①照射後のテープ保護が不要!
②炎症後色素沈着が極めて少ない!

というのが、Qスイッチレーザーと比較して革新的な相違点です。


 ピコシュアの魅力(パルス幅の話)


もう少しだけ、Qスイッチレーザーとの違いの説明を続けたいと思います。

レーザーの話をするときによく出てくる用語に、「パルス幅」という言葉があります。これを簡単に説明すると、「レーザーが出ている時間(=レーザーの照射時間)」ということができます。

Qスイッチレーザーは、このパルス幅が「10億分の1秒」という短さでした。10億分の1秒という驚異的な短さでレーザーが照射できることになったこと自体が、レーザー界にとっては画期的な技術の進歩だったわけですが、ピコレーザーではさらにその上をいく「1兆分の1秒」という短さになりました。

Qスイッチレーザーとは桁が違う短さになったことで、レーザーとしての特性も変化しています。まず、照射時間が短くなったことで、Qスイッチレーザーで生じていた「熱の発生」が抑えられることになりました。シミの原因であるメラニンを破壊するとき、Qスイッチレーザーでは照射によって生じる「熱作用」によってメラニンを破壊していたのですが、ピコレーザーでは「音響効果」という物理的な『衝撃波』でメラニンを破壊するようになったのだそうです。この衝撃波を利用することで、メラニンやタトゥーのインクなどがより細かく破壊できるようになりました。

下の写真はメーカーから頂いた写真です。

真皮内に入ったタトゥーのインクがレーザー照射によってどのように破壊されるかを、病理レベルで観察した写真です。

ピコレーザーであるピコシュアでは、従来のレーザーより、より細かく異物が破壊されていることがわかります。

衝撃波でメラニンを破壊するメリットとして、熱作用が少ないために、組織のダメージが少なく、結果として炎症後色素沈着が従来のレーザーよりも軽くなります。また熱作用が少ないため、形成されるかさぶたも薄いかさぶたで済むので、テープ保護が不要となるわけです。

メリットを語るときは、同時にデメリットも語らないと公平ではありませんので、ピコレーザーであるピコシュアのデメリットも書いておきますと、上記でご紹介したように、Qスイッチレーザーの方が治療に向いていると思われる「色が濃くてやや厚みを感じさせるタイプのシミ」の場合には、Qスイッチレーザーと比較して、ピコシュアの方が治療の回数がかかることが予想されます。色素沈着とテープ保護のストレスがない代わりに、治療回数は増えてしまうことがあるわけです。

そのような、ピコレーザーとQスイッチレーザーのメリット・デメリットをじっくり検討した結果、みかこクリニックでは、ピコレーザー『ピコシュア』と『Qスイッチルビーレーザー』を共に備えています(下の写真をご覧ください。レーザー室のベッドの両脇に、患者様をはさんで2台のレーザー機器が設置されています)。今では、幸いなことに患者様からは大変ご好評いただいています。「シミのことなら大抵のことはみかこクリニックで解決できる」というお言葉をよく頂戴します。美肌治療(シミ取り治療)で来院された患者様には、両者のメリット・デメリットをしっかりと説明した上で、シミの状態や肌質に応じて、2台の機器を使い分けて治療を進めています。

◆ 『シミ取り放題』について
 >>> 詳しくはこちらをご覧ください


フラクショナル照射


『フラクショナル照射』とは、点状にレーザーを照射する照射方法のことを意味します。

前職の木沢記念病院にあったCO2レーザー(アンコア)でのフラクショナル照射は、表皮が傷つくので、パワーによっては出血も起こります。このように表皮に傷がつく照射方法を、「アブレーティブ照射」と呼びます。

これに対して、『ピコシュア』でのフラクショナルレーザー照射は、CO2レーザーと異なり、表皮に傷がつかない「ノンアブレーティブ照射」です。

どういうことかと言いますと、下の図のように、ピコシュアのフラクショナル照射用のアタッチメント『Focus Lens Array』を取り付け、フラクショナル照射を行います。


この「LIOB」って何ぞや、と思われる方もいらっしゃると思います。私もセミナーで初めて聞いたときは、「何だ、それは!」と不可解でした。LIOBとは、Laser Induced Optical Breakdown の略だそうなのです。宮田先生のクリニック(後述します)に伺った際に聞いたお話では、LIOBについてはまだわかっていない部分もあり、理論についても仮説の部分もあるようなのですが、簡単に言うと、レーザー照射によって「急速な空砲形成」が表皮内に起こり、それによって生じた圧力波が外側に伝達され、これらの波が細胞を圧し、圧力による損傷を『装う』のだそうです。細胞がダメージを装うって、よくわからない現象ですが、細胞が「ダメージを受けた!修復せよ!」という指令を周囲の細胞に伝達するために、治癒反応が開始され、結果としてコラーゲンやエラスチンの増加が起こるのだそうです。このLIOBは表皮内で起こっているのですが、表皮の表面に傷はできないので、「ノンアブレーティブ照射」である訳です。なにせ新しい概念で、まだ不確実な部分があるのだろうと思いますが、簡単に言うと、「ダウンタイム少なく、肌の若返りが可能」ということでいいのではないかと思います。

CO2レーザーでは照射部位の組織が選択性なく蒸散されるのに対し、ピコシュアでのフラクショナル照射では、シミの原因であるメラニンをターゲットにできるレーザー波長が出ているので、毛穴や肌のハリ、小じわの改善だけでなく、美白も同時に行うことができるという点も画期的だと思います。

◆ 『フラクショナル』の施術例をご紹介します
 ~ニキビ跡の改善・美肌治療の実例~

ご紹介するモニター患者様は、「ニキビ跡の改善」のご相談で来院されました。
拝見すると、凹凸のあるニキビ跡が見受けられましたので、フォトナのエルビウムフラクショナル照射を行うことをご提案しました。しかし、お仕事の関係上、翌日に少しでもダウンタイムの残る治療は選択できないとのことでした。

そこで、ピコシュア『フラクショナル』照射のみを繰り返し行っていくことになりました。ピコシュアのフラクショナル照射は、照射後に赤みが出ますが、ほぼ24時間以内に元に戻るため、ダウンタイムが取れないという方でも受けやすい施術です。

下の写真をご覧ください。

ピコシュア『フラクショナル』照射のみを、
月に1回のペースで、6回継続した時点の写真です。


凹凸を完全に無くすまでには至っていませんが、全体的にニキビ跡が目立たなくなっており、明らかな改善が見られています。

6か月余りの治療の過程で、私が注目していたのは「ニキビ跡の改善」だけではありませんでした。それは、「シミの改善」です。「シミも気になる」とおっしゃっていましたが、ダウンタイムが取れないために、『スポット』照射を行うことは避けていたのですが、『フラクショナル』照射を繰り返すうちに、薄いシミが目立たなくなっていきました。




再診の際、肉眼で拝見した時の「肌のつや、肌の白さ、透明感」は回数を重ねるたびに増していき、どんどんピカピカになって行かれました。ニキビ跡の凹凸自体はまだ残っているのですが、そこに目がいかないほどの美しさが出てきています。もしいつかダウンタイムが取れるタイミングがあれば、さらなる凹凸改善を目指して、フォトナのエルビウムフラクショナルを行って頂ければと思います。

ご紹介した患者様の経過からも分かるように、ピコシュア『トーニング』と『フラクショナル』をセットにした施術メニューをピコシュア『チューニング』と言いますが、これらはレーザーを肌全体にシャワーのように照射しますので、全体が美白されていきます。上でご紹介した患者様も、ピコシュア『フラクショナル』の効果が発揮された結果です。私が『シミ取り放題』にはオプションのピコ『チューニング』を付けて頂いた方がいい!と力説する理由はこれです。特に、薄くて細かいシミが多発している患者様は、スポット照射だけで全てのシミをカバーすることが不可能ですので、ピコ『チューニング』を行って頂くことでスポットの照射もれに対するカバーができます。『シミ取り放題』+ピコ『チューニング』で大方のシミを改善させた後、ピコ『チューニング』を定期的に行って、さらなる美肌を追求されている患者様も多くいらっしゃいます。もちろん、ご予算に応じて、トーニング照射のみ、フラクショナル照射のみであっても有効だと思います。

シミ治療に終わりはありません。『シミ取り放題』で綺麗になった後は、せっかくですから、どんな施術メニューでもいいので、細く長く、無理なくメンテナンスしていくことが重要です。ピコ『チューニング』はメンテナンスの手段としても非常に有益な施術のひとつだと思います。



『ピコシュア』+『ゼオスキン』


ピコシュアによるレーザー治療との組み合わせでおススメなのが、
人気のゼオスキン(ZO SKIN HEALTH)です。


ゼオスキンの『セラピューティックプログラム』は、希望される患者様が多いものの、続けるのは大変辛い治療です。また、お仕事の都合上、セラピューティックはできないという方も多くいらっしゃいます。

そういった患者様には、最初にピコシュアでレーザー治療を行った後で、マイルドなセラピューティックをお勧めしていますが、とても好評です。


◆ 『ピコ+ゼオスキン』の施術例をご紹介します

ご紹介するのは、『ピコシュア』によるシミ取り治療の後、『ZO SKIN HEALTH』の使用も行って、劇的にお綺麗になられた患者様です。


いかがでしょうか?肌診断画像装置『VISIA』の撮影を終えて診察室にお入りいただき、この比較写真をモニターに映し出した瞬間、私を含めスタッフ一同、驚きと感動の声を上げずにはいられませんでした。患者様も、こんなに綺麗になれるなんて!と心から喜んでくださり、私としても本当に嬉しい瞬間でした。また、この患者様からは、「ピコシュア、ほんとに凄いと思いました!」と繰り返しおっしゃっていただきました。

具体的に、この患者様の治療の詳細をご紹介します。
まず、ピコシュアによるレーザー治療は、ピコシュア『スポット照射』を3か月程度の間を開けて2回行いました。スキンケアとしては、1回目のピコシュアの照射後から、ZO SKIN HEALTHのマイルドなセラピューティックプログラム(治療的な使用方法)を開始しました。具体的には、通常のセラピューティックプログラムではトレチノインを使用するところを、スキンブライセラム(0.25)というレチノールに置き換えたプログラムを行いました。

こちらの患者様はアウトドアスポーツがご趣味で、日光を完全に避けることはできないのですが、上記の治療で得られた良い状態を可能な限りキープしていくために、ZO SKIN HEALTHのメンテナンスプログラムの継続と、3か月に1回程度のアイコンを用いた光治療を継続していく方針となりました。そして、実際にその通りに続けてくださって、ご趣味のアウトドアスポーツを満喫しつつ、とても綺麗なお肌をキープされています。

みかこクリニックでは、ゼオスキンに精通したスタッフが、使用方法などをていねいにご説明します。ぜひお気軽にご相談ください。

◆ ゼオスキンについて
 >>> 詳しくはこちらのページ



『フルコース』の施術例


ピコシュア『フルコース』の施術例をもうお一人ご紹介します。

ピコシュア『フルコース』は、「シミへのスポット照射」と「全顔へのトーニング照射」と「全顔へのフラクショナル照射」の3つの照射方法を同日に一度で行ってしまう施術プランで、多くの美容外科では『ピコシュアプレミアム』というネーミングで呼ばれています。みかこクリニックでは、そのまんまですが、『フルコース』と呼んでいます。

まずは、施術の様子です。
下の写真は、トーニング照射を行っているところです。
このような感じで、3種類の照射を行っていきます。


次に、モニター施術の写真をご紹介します。
下の写真は、照射前の照射直後の状態です。

上の写真のモニター患者様は、もともとシミの少ない方でしたが、目を凝らしてやっと気がつく程度のシミに対してスポット照射を行っているうちに、後から見てみると思ったより多くの箇所を照射していました。

スポット照射直後は照射箇所に赤みが出ています。
続いてトーニングとフラクショナル照射を行いました。すべての照射が終わった頃には、どこがスポット照射か分からない程度に全体的に赤くなっています。

次に、照射翌日の状態です。

照射翌日は、ご本人にお願いして撮影して頂いたので、2週間後と撮影条件が違います。照射から約24時間後の状態ですが、赤みは消失し、スポット照射の部分だけが色が濃くなっています。

そしてこちらが、照射から2週間後にクリニックで撮影した写真です。

ご本人によると、スポット照射して濃くなった部分は薄いかさぶたがついたような状態で、そのかさぶたは気が付かないうちにはがれたそうです。はっきりと意識していなかったそうですが、4~5日ぐらい、遅くても1週間以内にはかさぶたがなくなっていたそうです。

今回のモニター患者様は、実は私の前職場のスタッフで、Qスイッチレーザーでのシミ取りの経過や効果もよく知っていますので、Qスイッチレーザーと経過と効果の違いに驚いていました。彼女のように、「薄いシミでダウンタイムを極力出したくない方」には、ピコシュアはとても適していると思います。「職場でも、これなら受けたい!ってみんな言ってました!」という言葉を聞いて、その時はまだ開院間近の時期でしたので、私はとても嬉しく、また安堵しました。

さらに、『フルコース』照射前と照射2週間後の比較です。
もともとシミの少ない方でもこれだけの違いが出ます。
肌診断画像装置VISIAによる写真では、よりよく分かります。


ピコシュア『フルコース』を受けてくださる患者様は確実に増えています。口コミのせいなのか、施術写真をご覧になったのか、それは分かりませんが、ピコシュア『フルコース』を受けられた多く患者様の経過を見るにつれ、治療効果の観点からは、ぜひ一番におススメしたい美肌治療だと強く思うようになっています。

◆ ピコシュア『フルコース』について
 >>> 詳しくはこちらをご覧ください



ピコシュアの施術メニュー


 

  


『フルコース』
(スポット+トーニング+フラクショナル)

1回目 100,000円(税込110,000円)
2回目   90,000円(税込99,000円)
3回目   45,000円(税込49,500円)
※エレクトロポレーション付き
※4回目以降は、前回から1年以内なら
『フルコース』が55,000円(税込60,500円)


『チューニング』
(トーニング+フラクショナル)
VISIA撮影料込  45,000~55,000円
(税込49,500円~60,500円)
※エレクトロポレーション付き
※料金はショット数によって変動


『トーニング』
医師施術  20,000円(税込22,000円)
看護師施術 15,000円(税込16,500円)
VISIA撮影料込 


『フラクショナル』
VISIA撮影料込   35,000~45,000円
(税込38,500円~49,500円)
※エレクトロポレーション付き
※料金はショット数によって変動


『スポット』(部分照射)
  1回目   20,000円(税込22,000円)+☆
2回目~ 5,000円(税込5,500円)+☆
☆ =シミの長径1㎜あたり2,000円(税込2,200円)


『スポット』(全顔照射)
(ピコシュア単独のシミ取り放題)
1回目 80,000円(税込88,000円)
2回目 70,000円(税込77,000円)
(3回目保証あり)
[合計150,000円(税込165,000円)]
※保証は院長が必要と判断した方のみ


1回目が『フルコース』で
2回目以降が全顔スポット照射のみ
  1回目 100,000円(税込110,000円)
2回目   70,000円(税込77,000円)
(3回目保証あり)
※フルコースはエレクトロポレーション付き
※保証は院長が必要と判断した方のみ

※保証回も別途以下の費用がかかります
再診料・VISIA撮影料・材料費



 ご予約・お問い合わせ


 
【重要なお知らせ】

みかこクリニックでは、2019年12月に、美肌治療のさらなる充実を図るため、「Qスイッチルビーレーザー」を追加導入しました。それに伴い、ピコシュアによる施術料金を改定しましたが、2019年12月までに初回の『スポット照射(全顔)』または『フルコース』施術を受けていただいたお客様には、初回施術から2年間は従来の料金設定のまま施術を行います。

【ご予約・お問い合わせ】
みかこクリニック
0586-82-7744

思い立ったらお気軽にお問い合わせください。



 (余談)ピコレーザーの機種選定の旅


導入機器の選定で一番悩んだのが、ピコレーザーの機種です。

検討した機種は、ピコウェイ、エンライトン、ピコディスカバリー、そしてピコシュアの4機種でした。各社のセミナーにそれぞれ足を運んで話を聴いた上で、ピコウェイ、エンライトンについては、東京と長野のクリニックにそれぞれ足を運んで実際に施術を受けました。

ピコウェイに関しては、この分野でその名を知らない医師はモグリだと断言できる、みやた形成外科・皮ふクリニック(ホームページはコチラ)の宮田成章先生のもとにお邪魔させていただきました。お忙しい中、ピコレーザー全般に関する忌憚のないお話を聴かせて頂いたあと、半顔にピコトーニングの施術を行って頂きました。ピコウェイは、パルス幅の短さで他の追随を許さない秀逸な機種です。最近、730という波長がオプションで出たことで、ピコシュアとほぼ同じ全顔照射が可能となったそうです。素晴らしい機種ですが、その分とても高額です。

それにしても、宮田先生のクリニックの機器数には驚きます。
レーザーを使う形成外科医には聖地のようなクリニックです。

総合的な判断で最終的にはピコシュアを選択することになりましたので、大変貴重な時間を割いて頂いた宮田先生には大変申し訳なく思っております。開業を前に迷える後進のために貴重なお話をたくさんしてくださった宮田先生には、この場を借りて心より御礼を申し上げたいです。

エンライトンに関しては、エンライトンのセミナー講師をされていた、長野市にあるJUN CLINIC(ホームページはコチラ)の菅原順先生に施術を行って頂きました。菅原先生は、ドラマから抜け出てきたような、東京のオフィスタワーで高級スーツに身を包んで歩いていそうな洗練されたドクターです。その見た目に反してとても気さくで話しやすい上に、理論と経験に裏打ちされた高い技術をお持ちなので、東京からも患者さんが通ってくるような人気のクリニックを経営されています。ピコレーザーという非常に高額な機器の選定に迷っている医師のために、勉強会を企画してくださるような先生でもあります。菅原先生は、長野から戻った後も、私のメールでのしつこい質問に、最後まで中立的な立場から極めて理論的かつ丁寧に意見を返してくださり、本当に勉強になりました。菅原先生にも、この場を借りて深く御礼を申し上げます。

実は、最後まで悩んだのがこのエンライトンでした。エンライトンの魅力は何といってもそのパワーの強さです。パルス幅も他機種より長く、Qスイッチレーザーに近い使い方もできます。また、トーニングでは色素を薄くしながら、同時に熱作用により強力に真皮の若返りを実現します。使い方に気を付けないと、逆にそのパワーの強さが仇となって、炎症後色素沈着を引き起こすこともあります。

長野駅にて。長野と言えばリンゴ。
滞在時間4時間ほどの日帰りツアーでした。

ピコシュアに関しては、ピコウェイを半顔に照射して頂いた同じ日に、東京のメーカーのショールームにお邪魔して、ピコウェイと反対側の半顔に照射を行って頂きました。それぞれの施術の後は、東京に2週おきに3回通い、VISIAの撮影を行って頂いて、経時的な変化を観察しました。ピコシュアとピコウェイのトーニングの改善具合、効果はほぼ同等という結果でしたので、最終的には、効果だけでなく、価格や他機種との組み合わせなどを総合的に判断して決めました。

ピコウェイのキャンデラ社およびエンライトンキュテラ社の担当の方々には本当に真摯に対応して頂いて感謝しています。それぞれに良さがあり、もし宝くじに当たったなら3機種揃えたいぐらいです。最後はお断りするのがとても心苦しかったです。今回の選定過程では、私自身はトーニングだけしかその効果を比較検討していませんので、例えば真皮のレジュビネーション(若返り)にターゲットをしぼって比較検討すればエンライトンに軍配があがったかもしれませんし、薄いシミに照射した場合の取れ方と炎症後色素沈着の少なさを比較すればピコウェイに軍配が上がったかもしれません。機器に期待することは医師によってそれぞれだと思いますので、どの機種が正解ということはないのだと思います。今回、徹底的に悩み、比較検討しましたが、ピコレーザーと言っても機種によって別の機械かと思うほど特徴が異なること、それぞれの機種に必ず長所と短所があり、長所を裏返すと短所になり、いかに長所を最大限に引き出せるかは、結局使い手の使いようだという結論に達しました。

機器の選定でひたすら頭を悩ませているころ、学会会場の企業展示ブースで利害関係のない会社の営業の方に言われたことが印象に残っています。「患者さんは特定の機械をめざして来院するわけじゃないと思います。先生に見てほしいと思ってくるんです。先生が自信をもってお勧めするなら、患者さんは信じてくれますよ。だから、何を選んでも最終的には間違いじゃないと思います。」と。なるほど、と思いました。最高の機器を選ぶことこそが最重要と思い込んでいたのですが、確かにそうじゃないです。しかし、こんなアドバイスをして頂くなんて、よほど険しい顔をして背中から悩んでますオーラ全開で学会場を歩いていたのかもしれません。お恥ずかしい。

というわけで、みかこクリニックではピコシュアを採用しました。この素晴らしいピコシュアをさらに自信をもって皆さまにお勧めできるように、ピコシュアの特性を徹底的に追求していきたいと思います!