ピコシュアのご案内 Pico Sure

みかこクリニック -Mikako Clinic- の医療機器。
話題のピコレーザー『Pico Sure』 (ピコシュア)をご紹介します。

 


Pico Sure(ピコシュア)とは


Pico Sure(ピコシュア)は、
米国サイノシュア社が世界で初めて開発した
ピコ秒間隔で照射できるレーザー機器です。

 

ピコ秒と言われてもピンとこないと思いますが、従来型の医療用レーザー機器は、ナノ秒(10億分の1)間隔での照射だったのに対し、このピコシュアでは、ピコ秒(1兆分の1)間隔での照射が可能となる最新鋭の医療用レーザー機器なのです。詳しくはあとでご説明しますが、ピコシュアによる治療の特徴としては、短期間で効果を得られることやダウンタイムが少ないことなどが挙げられます。

 

ピコシュアは、老人性色素斑、雀卵斑(そばかす)、ADM、肝斑、ニキビ跡、毛穴、小じわ、肌質改善など、美肌治療における幅広い悩みの治療に威力を発揮します(なお、ピコレーザー機器自体は、サイノシュア社以外の会社からも出ていますが、ピコシュアだけが、「シミ」「シワ」「ニキビ跡」「タトゥー除去」のすべてでFDA(アメリカ食品医薬品局)の認可を受けているピコレーザーです)。

みかこクリニックでは、美容クリニックとしては当然のことですが、スキンケア(美肌治療)に力を入れています。「綺麗になりたい」と思った時に、どこを改善させようと思うかは、人それぞれだと思います。目や鼻を改善させたいと思う方、たるみの改善に重点を置く方、個々人の悩みをは本当に様々です。ただ、「綺麗になりたい」という点では思いは共通しています。個人的な見解ですが、もし、「綺麗になる」ことへの近道や王道があるとしたら、私はそれは「肌を綺麗にすること」だと思っています。そして、「肌を綺麗にする治療=スキンケア」の領域で主力選手となるのが、このピコシュアなのです。

 


 さっそく私も体験(トーニング+フラクショナル)


みかこクリニックに待望のピコシュアがやって来た日。
メーカーの方から、それぞれの機種についての特徴や取扱方法についてのレクチャーを受けたあと、早速、スタッフの顔を借りて実践しました。これまで使用してきたレーザーとアームの形状が異なる点は若干慣れが必要と感じましたが、非常に洗練された使いやすいマシンだと実感できて、この機種を選んで間違いなかったと安堵しました。一通り私が施術を行ったあとは、スタッフに交代して私も照射を行ってもらいました。

私が体験してみたのは、ピコシュアの「トーニング」と「フラクショナル」です。

「トーニング」とは、顔全体に照射して美白を目指す照射方法です。
「フラクショナル」とは、レーザーを点状に照射して真皮のレジュビネーション(若返り)を目指す照射方法で、小じわや毛穴、ニキビ跡の改善にも効果が期待できる照射方法です。

施術は無麻酔で行いましたが、十分耐えられる痛みでした。私が施術を行ったスタッフも、痛みに弱いタイプだとは言っていましたが、無麻酔でも耐えられたので、麻酔をしっかりと行えば、大概の方が耐えられる痛みだと思います。施術が終了した直後は、熱がしっかり入ったと感じる火照りを感じましたが、割と短時間で気にならなくなりました。気になるダウンタイムですが、午後に受けた施術直後の赤みは、翌朝にはうっすらとピンク色という程度になっており、24時間後にあたる午後には写真のようにほぼ施術前と同じ状態になっていました。

 

フラクショナルレーザーといえば、ダウンタイムが問題となるのですが、この程度のダウンタイムでしっかりとしたレジュビネーション(肌の若返り)が実現できるなら、本当に夢のようなマシンだと思います。

 


 ピコシュアの魅力(Qスイッチレーザーとの違い)


シミ取りに用いるレーザーといえば、まだ世間では「Qスイッチレーザー」が主流です。Qスイッチレーザーでのシミ取りもとても優れた方法で、シミのタイプによっては「ピコレーザー」よりも威力を発揮し、優れていると感じることがあります。どんなタイプのシミがQスイッチレーザーの方が向いているかというと、色が濃くて若干厚みを感じさせるタイプのシミで、高齢者に多いシミです。木沢記念病院でシミの治療をしていた時は、地元の高齢者の患者様が多かったので、非常に人気の治療で、特に宣伝もしていないのに、口コミで広がり、患者様が絶えない治療でした。稀に2回の治療を要することもありましたが、ほぼ1回で治療が終了し、「取りきれた」と感じることが多いのがQスイッチレーザーでした。その一方で、ダウンタイム(施術後に日常生活に支障をきたす期間)が非常に長いのも、このQスイッチレーザーの特徴です。Qスイッチレーザーの場合のダウンタイムでは、具体的には、①照射後のテープ保護が必要なこと、 ②炎症後色素沈着の出現の可能性が2人に1人はある等のことが言えます。

Qスイッチレーザーでは、「①照射後はテープ保護が必要」なのですが、下の写真のいずれかの方法で保護していただいていました。仕事の内容によってはこのテープ保護ができなくて、治療を断念される方もいらっしゃいました。

 

Qスイッチレーザーでは「②炎症後色素沈着の出現」の可能性があるということについては、私が前職で使用していたQスイッチルビーレーザーでは、この炎症後色素沈着の出現が45%あるという報告があります。55%の炎症後色素沈着が出ないタイプに入れば幸運なのですが、出るタイプの45%に入ってしまうと、下のような状態になります。

 

せっかくシミ取りを行って綺麗になれると思ったら、一時的ではあっても治療前よりもひどくなった状態を見て、治療前に説明をしっかりと行っていても落胆され、心配される姿を繰り返し見てきました。もちろん、半年から1年経過を見れば、この炎症後色素沈着は消えていくのですが、その間は我慢して待つ必要があるのです。

テープ保護の必要性や炎症後色素沈着が強く出る可能性があっても、とにかく少ない治療回数で治療を終えたいという方には、Qスイッチレーザー治療が向いていると思います。でも、このようなダウンタイムによって患者さんが心配される姿を見るにつけ、治療をする側の者としては、なんとか患者さんのストレスを軽減できないものかと常に感じていたものでした。何とかしてダウンタイムが少しでも避けられる治療を行いたい。それが、たとえ高額であったとしてもピコレーザーを導入したかった理由でした。

ピコレーザーは
①照射後のテープ保護が不要!
②炎症後色素沈着が極めて少ない!

というのが、Qスイッチレーザーと比較して革新的な相違点です。

 


 ピコシュアの魅力(パルス幅の話)


もう少しだけQスイッチレーザーとの違いの説明を続けたいと思います。

レーザーの話をするときによく出てくる用語に、「パルス幅」という言葉があります。これを簡単に説明すると、「レーザーが出ている時間(=レーザーの照射時間)」ということができます。

Qスイッチレーザーは、このパルス幅が「10億分の1秒」という短さでした。10億分の1秒という驚異的な短さでレーザーが照射できることになったこと自体が、レーザー界にとっては画期的な技術の進歩だったわけですが、ピコレーザーではさらにその上をいく「1兆分の1秒」という短さになりました。

Qスイッチレーザーとは桁が違う短さになったことで、レーザーとしての特性も変化しています。まず、照射時間が短くなったことで、Qスイッチレーザーで生じていた「熱の発生」が抑えられることになりました。シミの原因であるメラニンを破壊するとき、Qスイッチレーザーでは照射によって生じる「熱作用」によってメラニンを破壊していたのですが、ピコレーザーでは「音響効果」という物理的な『衝撃波』でメラニンを破壊するようになったのだそうです。この衝撃波を利用することで、メラニンやタトゥーのインクなどがより細かく破壊できるようになりました。

下の写真はメーカーから頂いた写真です。

真皮内に入ったタトゥーのインクがレーザー照射によってどのように破壊されるかを、病理レベルで観察した写真です。

 

ピコレーザーであるピコシュアでは、従来のレーザーより、より細かく異物が破壊されていることがわかります。

衝撃波でメラニンを破壊するメリットとして、熱作用が少ないために、組織のダメージが少なく、結果として炎症後色素沈着が従来のレーザーよりも軽くなります。また熱作用が少ないため、形成されるかさぶたも薄いかさぶたで済むので、テープ保護が不要となるわけです。

メリットを語るときは、同時にデメリットも語らないと公平ではありませんので、ピコレーザーであるピコシュアのデメリットも書いておきますと、前回の記事でご紹介したような、Qスイッチレーザーの方が治療に向いていると思われる「色が濃くてやや厚みを感じさせるタイプのシミ」の場合には、Qスイッチレーザーと比較して、ピコシュアの方が治療の回数がかかることが予想されます。色素沈着とテープ保護のストレスがない代わりに、治療回数は増えてしまうわけです。

理想を言えば、患者様のニーズやシミの状態に合わせてQスイッチレーザーもピコレーザーも両方そろえられるのが良いわけですが、開院当初はそれはかないませんでした。しかし、やはり「シミのことなら大抵のことはみかこクリニックで解決できる」という体制を整えたいという思いから、開院から5か月で、Qスイッチルビーレーザーも導入しました。今では、シミ取り希望で来院された患者様には、両者のメリット・デメリットをしっかりと説明した上で、より適した機器を使って治療を進めていますが、幸いなことに、患者様からは大変ご好評いただいています。

>>>『シミ取り放題』についてはこちら





 Pico Sure フラクショナル照射


ここからは、ピコレーザー機器であるピコシュア(PicoSure)で、「フラクショナル照射」が可能だということをご紹介したいと思います。

 

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『フラクショナル照射』とは、点状にレーザーを照射する照射方法のことを意味します。

 

下の写真は、私の前職場である木沢記念病院で活躍しているフラクショナルCO2レーザー『アンコア』照射の模式図です。


アンコアによるフラクショナルレーザー照射は、傷跡の治療では多少の色素沈着もやむなしと思えるほど改善が見られる素晴らしい治療ですが、美容治療での使用には難しいものがあり、残念ながらあまり施術を受ける方は多くありませんでした。白人の肌では施術後の色素沈着があまり問題にならないので多くの支持を集めているのですが、我々のようなアジア系はどうしても施術後の色素沈着が大きな問題となっていまうのです。

 

実際に、私自身の顔をアンコア(フラクショナルCO2レーザー)で施術した時の経過写真がありますので、ご紹介します。

フラクショナルCO2レーザー照射2日目にはかさぶたが残っていますし、5日目にはまだ赤みがあります。そして照射1か月後には、うっすらと色素沈着が出ています。このような経過写真をお見せすると、効果は大きくても、施術を受けられる方が非常に少なかったのです。

 

CO2レーザーでのフラクショナル照射は、表皮が傷つくのでパワーによっては出血も起こります。このように表皮に傷がつく照射方法を、「アブレーティブ照射」と呼びます。

 

これに対して、ピコシュアでのフラクショナルレーザー照射は、CO2レーザーと異なり、表皮に傷がつかない「ノンアブレーティブ照射」です。

 

どういうことかと言いますと、下の図のように、ピコシュアのフラクショナル照射用のアタッチメント『Focus Lens Array』を取り付け、フラクショナル照射を行います。

 

この「LIOB」って何ぞや、と思われる方もいらっしゃると思います。私もセミナーで初めて聞いたときは、「何だ、それは!」と不可解でした。LIOBとは、Laser Induced Optical Breakdown の略だそうなのです。宮田先生のクリニック(後述します)に伺った際に聞いたお話では、LIOBについてはまだわかっていない部分もあり、理論についても仮説の部分もあるようなのですが、簡単に言うと、レーザー照射によって「急速な空砲形成」が表皮内に起こり、それによって生じた圧力波が外側に伝達され、これらの波が細胞を圧し、圧力による損傷を『装う』のだそうです。細胞がダメージを装うって、よくわからない現象ですが、細胞が「ダメージを受けた!修復せよ!」という指令を周囲の細胞に伝達するために、治癒反応が開始され、結果としてコラーゲンやエラスチンの増加が起こるのだそうです。このLIOBは表皮内で起こっているのですが、表皮の表面に傷はできないので、「ノンアブレーティブ照射」である訳です。なにせ新しい概念で、まだ不確実な部分があるのだろうと思いますが、簡単に言うと、「ダウンタイム少なく、肌の若返りが可能」ということでいいのではないかと思います。

 

CO2レーザーでは照射部位の組織が選択性なく蒸散されるのに対し、ピコシュアでのフラクショナル照射では、シミの原因であるメラニンをターゲットにできるレーザー波長が出ているので、毛穴や肌のハリ、小じわの改善だけでなく、美白も同時に行うことができるという点も画期的だと思います。

 

このフラクショナル照射は、照射数が多いほど効果も大きくなるのですが、照射数が増えればそれだけダウンタイムも大きくなり(赤み・火照りが強くなる)、色素沈着などのリスクも上がります。また、このフラクショナル照射のレンズが消耗品であるため、照射数が増えるほどランニングコストも増えることになります。よって、施術の料金は照射数を反映させたものせざるを得ない考えています。初回の施術は、リスクも考慮し、全ての方に全顔で3万円分の照射をお勧めします。その後、肌質や初回の反応、満足度を考慮し、希望に応じて照射数を増やしていく方針にしようと考えています。ある一定の照射数以上は、それ以上の効果が見込めないという研究発表もありますので、上限は定める予定です。3万円分の照射で十分な効果を実感できた方は、無理に照射数を増やす必要はありません。また、ご要望の多い下眼瞼に限定した照射は1回2万円とし、施術が受けやすいようにしたいと思います。

 


 Pico Sure フルコース


『ピコシュア フルコース』についてご紹介します。

ピコシュア『フルコース』は、「シミへのスポット照射」と「全顔へのトーニング照射」と「全顔へのフラクショナル照射」の3つの照射方法を同日に一度で行ってしまう施術プランで、多くの美容外科では『ピコシュアプレミアム』というネーミングで呼ばれています。みかこクリニックでは、そのまんまですが、『フルコース』と呼んでいます。

まずは、施術の様子です。
下の写真は、トーニング照射を行っているところです。
このような感じで、3種類の照射を行っていきます。


次に、モニター施術の写真をご紹介します。
下の写真は、照射前の照射直後の状態です。

上の写真のモニターさんは、もともとシミの少ない方でしたが、目を凝らしてやっと気がつく程度のシミに対してスポット照射を行っているうちに、後から見てみると思ったより多くの箇所を照射していました。

スポット照射直後は照射箇所に赤みが出ています。
続いてトーニングとフラクショナル照射を行いました。すべての照射が終わった頃には、どこがスポット照射か分からない程度に全体的に赤くなっています。

次に、照射翌日の状態です。

照射翌日は、モニターさんご本人にお願いして撮影して頂いたので、2週間後と撮影条件が違います。照射から約24時間後の状態ですが、赤みは消失し、スポット照射の部分だけが色が濃くなっています。

そしてこちらが、照射から2週間後にクリニックで撮影した写真です。

ご本人によると、スポット照射して濃くなった部分は薄いかさぶたがついたような状態で、そのかさぶたは気が付かないうちにはがれたそうです。はっきりと意識していなかったそうですが、4~5日ぐらい、遅くても1週間以内にはかさぶたがなくなっていたそうです。

今回のモニターさんは、実は私の前職場のスタッフで、Qスイッチレーザーでのシミ取りの経過や効果もよく知っていますので、Qスイッチレーザーと経過と効果の違いに驚いていました。彼女のように、「薄いシミでダウンタイムを極力出したくない方」には、ピコシュアはとても適していると思います。「職場でも、これなら受けたい!ってみんな言ってました!」という言葉を聞いて、その時はまだ開院間近の時期でしたので、私はとても嬉しく、また安堵しました。

さらに、『フルコース』照射前と照射2週間後の比較です。
もともとシミの少ない方でもこれだけの違いが出ます。
肌診断画像装置VISIAによる写真では、よりよく分かります。

開院以来、既にピコシュア『フルコース』を多数のお客様に受けていただきましたが、ますます自信をもってお勧めできる施術だと言えると思います。

 


 ピコシュアによる施術(料金表)


施術料金についてはこちらをご覧ください。
 >> 「施術料金表」

【重要なお知らせ】
みかこクリニックでは、美肌治療のさらなる充実を図るため、「Qスイッチルビーレーザー」を追加導入しました。それに伴い、ピコシュアによる施術料金を改定しましたが、2019年12月までに初回の『スポット照射(全顔)』または『フルコース』施術を受けていただいたお客様には、初回施術から2年間は現行の料金設定のまま施術を行いますので、引き続きピコシュアをご愛用ください。

 

【ご予約・お問い合わせ】
みかこクリニック
0586-82-7744

 


 (余談)ピコレーザーの機種選定の旅


導入機器の選定で一番悩んだのが、ピコレーザーの機種です。

検討した機種は、ピコウェイ、エンライトン、ピコディスカバリー、そしてピコシュアの4機種でした。各社のセミナーにそれぞれ足を運んで話を聴いた上で、ピコウェイ、エンライトンについては、東京と長野のクリニックにそれぞれ足を運んで実際に施術を受けました。

ピコウェイに関しては、この分野でその名を知らない医師はモグリだと断言できる、みやた形成外科・皮ふクリニック(ホームページはコチラ)の宮田成章先生のもとにお邪魔させていただきました。お忙しい中、ピコレーザー全般に関する忌憚のないお話を聴かせて頂いたあと、半顔にピコトーニングの施術を行って頂きました。ピコウェイは、パルス幅の短さで他の追随を許さない秀逸な機種です。最近、730という波長がオプションで出たことで、ピコシュアとほぼ同じ全顔照射が可能となったそうです。素晴らしい機種ですが、その分とても高額です。

それにしても、宮田先生のクリニックの機器数には驚きます。
レーザーを使う形成外科医には聖地のようなクリニックです。

 

総合的な判断で最終的にはピコシュアを選択することになりましたので、大変貴重な時間を割いて頂いた宮田先生には大変申し訳なく思っております。開業を前に迷える後進のために貴重なお話をたくさんしてくださった宮田先生には、この場を借りて心より御礼を申し上げたいです。

エンライトンに関しては、エンライトンのセミナー講師をされていた、長野市にあるJUN CLINIC(ホームページはコチラ)の菅原順先生に施術を行って頂きました。菅原先生は、ドラマから抜け出てきたような、東京のオフィスタワーで高級スーツに身を包んで歩いていそうな洗練されたドクターです。その見た目に反してとても気さくで話しやすい上に、理論と経験に裏打ちされた高い技術をお持ちなので、東京からも患者さんが通ってくるような人気のクリニックを経営されています。ピコレーザーという非常に高額な機器の選定に迷っている医師のために、勉強会を企画してくださるような先生でもあります。菅原先生は、長野から戻った後も、私のメールでのしつこい質問に、最後まで中立的な立場から極めて理論的かつ丁寧に意見を返してくださり、本当に勉強になりました。菅原先生にも、この場を借りて深く御礼を申し上げます。

実は、最後まで悩んだのがこのエンライトンでした。エンライトンの魅力は何といってもそのパワーの強さです。パルス幅も他機種より長く、Qスイッチレーザーに近い使い方もできます。また、トーニングでは色素を薄くしながら、同時に熱作用により強力に真皮の若返りを実現します。使い方に気を付けないと、逆にそのパワーの強さが仇となって、炎症後色素沈着を引き起こすこともあります。

長野駅にて。長野と言えばリンゴ。
滞在時間4時間ほどの日帰りツアーでした。

ピコシュアに関しては、ピコウェイを半顔に照射して頂いた同じ日に、東京のメーカーのショールームにお邪魔して、ピコウェイと反対側の半顔に照射を行って頂きました。それぞれの施術の後は、東京に2週おきに3回通い、VISIAの撮影を行って頂いて、経時的な変化を観察しました。ピコシュアとピコウェイのトーニングの改善具合、効果はほぼ同等という結果でしたので、最終的には、効果だけでなく、価格や他機種との組み合わせなどを総合的に判断して決めました。

ピコウェイのキャンデラ社およびエンライトンキュテラ社の担当の方々には本当に真摯に対応して頂いて感謝しています。それぞれに良さがあり、もし宝くじに当たったなら3機種揃えたいぐらいです。最後はお断りするのがとても心苦しかったです。今回の選定過程では、私自身はトーニングだけしかその効果を比較検討していませんので、例えば真皮のレジュビネーション(若返り)にターゲットをしぼって比較検討すればエンライトンに軍配があがったかもしれませんし、薄いシミに照射した場合の取れ方と炎症後色素沈着の少なさを比較すればピコウェイに軍配が上がったかもしれません。機器に期待することは医師によってそれぞれだと思いますので、どの機種が正解ということはないのだと思います。今回、徹底的に悩み、比較検討しましたが、ピコレーザーと言っても機種によって別の機械かと思うほど特徴が異なること、それぞれの機種に必ず長所と短所があり、長所を裏返すと短所になり、いかに長所を最大限に引き出せるかは、結局使い手の使いようだという結論に達しました。

機器の選定でひたすら頭を悩ませているころ、学会会場の企業展示ブースで利害関係のない会社の営業の方に言われたことが印象に残っています。「患者さんは特定の機械をめざして来院するわけじゃないと思います。先生に見てほしいと思ってくるんです。先生が自信をもってお勧めするなら、患者さんは信じてくれますよ。だから、何を選んでも最終的には間違いじゃないと思います。」と。なるほど、と思いました。最高の機器を選ぶことこそが最重要と思い込んでいたのですが、確かにそうじゃないです。しかし、こんなアドバイスをして頂くなんて、よほど険しい顔をして背中から悩んでますオーラ全開で学会場を歩いていたのかもしれません。お恥ずかしい。

というわけで、みかこクリニックではピコシュアを採用しました。この素晴らしいピコシュアをさらに自信をもって皆さまにお勧めできるように、ピコシュアの特性を徹底的に追求していきたいと思います!