ベビーコラーゲン

『ベビーコラーゲン』という注入剤、ご存知でしょうか?

ベビーコラーゲンというのは、実は愛称です。
正式には『Humallagen』(ヒューマラジェン)という名称の、
アメリカ製の人由来のコラーゲンです。

 


 ベビーコラーゲンとは?


コラーゲンには様々な種類がありますが、人の肌を構成しているのは、Ⅰ型とⅢ型です。Ⅰ型は骨や皮膚を形成し、皮膚に弾力を与えると言われています。Ⅲ型は赤ちゃんの肌や血管に含まれ、組織に柔軟性を与えると言われています。

赤ちゃんの時には、Ⅰ型とⅢ型のコラーゲンの比率は1:1。それが、加齢とともにⅢ型のコラーゲンが失われていき、その比率が下がるにつれ、皮膚の弾力や若々しさも損なわれていきます。若々しい肌にはこのⅢ型のコラーゲンの果たす役割が非常に重要だと言われており、「ヒューマラジェン」は、Ⅰ型とⅢ型のコラーゲンの比率が赤ちゃんと同じ1:1であることから、『ベビーコラーゲン』という愛称で呼ばれています。

これまでに使用されてきたコラーゲンは、動物由来でアレルギーの問題があったり、人由来であっても、Ⅰ型とⅢ型の比率が95:5で、アンチエイジングの効果が低いという問題がありました。

『ヒューマラジェン』は、人由来であること、Ⅰ型とⅢ型の比率が1:1であるということ、といった点で、画期的な注入剤として人気を集めています。

人気の理由を挙げてみますと、
・眼の下など、皮膚の薄い部分にも使用できる
・ヒアルロン酸のようにチンダル現象(ヒアルロン酸が透けて青く見える現象)を起こさない
・なじみがよく、アンチエイジング効果も高い
・繰り返し注入していくと、施術の間隔がだんだん長くなっていく
といったところにあると思います。

いいことばかりのようですので、みかこクリニックでも使いたいとずっと思いつつも、実際には導入に踏み切れませんでした。その大きな理由が、「注入の手技が難しい」ことでした。

これまでに他院でベビーコラーゲンを注入された数名の患者様にお会いしましたが、有名なクリニック、有名な先生に注入されている方でも、「注入後しばらくぼこぼこした状態が目立って辛かった」、「ヒアルロン酸みたいに指で押し広げても潰れてくれない」というマイナスのお話が多く聞かれます。ベビーコラーゲンは「なじみがよい」との触れ込みなのですが、注入の仕方によっては、ふくらみやデコボコとして目立つことがあるようで、そういった場合に、ヒアルロン酸注入であれば、ヒアルロン酸を溶解する「ヒアルロニダーゼ」という薬剤あるのですが、ベビーコラーゲンでは、そのような薬剤が存在しないということも、導入を躊躇する要因でした。

「それでも、いいものはやはり使ってみたい!」ということで、ベビーコラーゲンを取り寄せてみて、例によって自分自身や身内の者で施術を繰り返し行ってみました。その結果、問題なく施術できるということが確認できましたので、当クリニックでも取り扱いを始めました。



 目の下への注入


目の下(下眼瞼)の「くぼみ」や「くま」の改善を希望される方はとても多くいらっしゃるのですが、注入治療のみで改善が可能と判断した場合、"どの製剤"を"どの層"に使用するか、ということがが非常に重要になります。製剤の選択を誤ってしまうと、ヒアルロン酸が透けて見えるチンダル現象が生じたり、不自然な仕上がりになってしまいます。かつての私も、ヒアルロン酸注入を始めた初期の頃にチンダル現象を起こしてしまった経験があり、下眼瞼の注入はとてもデリケートで難しいと、今でも認識しています。ですので、みかこクリニックの開院以来、下眼瞼への注入治療については、慎重な検討を重ねてきているところです。

みかこクリニックでの製剤の使い分けをご紹介します。

【下眼瞼(目の下)への注入の場合】
皮下 … 「ベビーコラーゲン」or「ベロテロソフト」
   (ベビーコラーゲンが望ましい)
眼輪筋内・眼輪筋下 … 「リデンシティⅡ」or「ボルベラ」
骨上 … 「リデンシティⅡ」or「ボリューマ」or「ボリフト」

 

予算的に2種類のヒアルロン酸をご使用いただけるときには、深い層にはボリューマを使用し、中間の層にはリデンシテイⅡの併用を行うことが多いです。ヒアルロン酸1本での改善を希望される場合には、リデンシティⅡで深い層と中間の層だけ注入しています。ヒアルロン酸注入が初めてで不安が大きい方には、吸収が早いベロテロソフトを中間の層(眼輪筋下または眼輪筋内)と浅い層(皮下)に注入することもあります。

深い層と中間の層のみにヒアルロン酸を注入した場合、皮下にも注入して、あともう少し改善させたい!と思うケースが度々あるのですが、皮下の浅い層への注入はチンダル現象を起こしやすいので、注意が必要です。もう少し注入したいと思っても、ヒアルロン酸の場合は控えめに終了するのが安全です。そういった理由で、皮下の浅い層にはベビーコラーゲンが望ましいとずっと思っていたのですが、それが当クリニックでも今回取り扱えるようになったというわけです。

もちろん、ベビーコラーゲンにも短所があります。それは、上記の「注入の手技が難しい」ということ以外にも、『吸収が早いこと』、『費用が高いこと』が挙げられます。吸収が早いと結果として繰り返し注入が必要になり、さらに費用がかかるということもありますが、費用が高いのはそもそも原価が高いからという理由が大きく、ヒアルロン酸の倍の原価がかかります。そこで、みかこクリニックではヒアルロン酸1.0ccで6万円のところを、ベビーコラーゲンは0.5㏄で6万円と設定しました(なお、上述のように、ベビーコラーゲンは繰り返し注入すると、施術の間隔が長くなっていくと言われています)。

吸収の速さに関しては、モニター治療の経過を追ってご紹介したいと思いますが、費用が高い、吸収が早いといったデメリットを上回る素晴らしさがあるからこそ、人気が衰えない施術なのだと思います。コロナの影響もあるとは思いますが、ベビーコラーゲンの製造が供給に追いつかないほどの人気だそうです。当クリニックでのモニター施術でも、今のところ大変良い結果が得られており、世の中でベビーコラーゲンがこれだけ人気だというのも納得できます。ご興味のある方はどうぞご相談にお越しくださいね。


参考までに、目の下に注入した直後の写真をご覧ください。

【上のモニター施術】
(施術内容)目の下にベビーコラーゲン0.5㏄(カニューレ注入)
(費用)ベビーコラーゲン0.5㏄ 60,000円
(リスク・副作用)痛み、腫れ、内出血


 


 額への注入


前職の木沢記念病院時代からかれこれ10年以上のお付き合いになる患者様から、額の小じわについてご相談を受けました。写真のとおり、とっても綺麗な額なのですが、「特に夕方になると、シワシワした感じが目立って、とても苦になる!」とのことでしたので、お肌そのものの若返り効果を狙って、最近みかこクリニックに導入した『ベビーコラーゲン』を注入することにしました。

ご紹介する施術では、クリーム麻酔をした後に、『ベビーコラーゲン』1ccとヒアルロン酸『ベロテロソフト』1ccを混合して、『パスキン』という先端に3本の針が出ている特殊な針を使用して注入しました。

 

下の写真が注入直後の状態です。
長年のお付き合いで、痛みに強い方であることが分かっているのですが、それでもそれなりに痛かったそうで、今後は痛みのコントロールが大きな課題だと感じました。


そして、注入から2か月後の状態です。

 

注入から2週間ほど経過した頃から、効果を実感されたそうです。
「パーンと張った感じが続いていて、小ジワが全く気にならなくなった!」
と喜んでくださっています。

この効果がどのくらい長持ちするのか、しっかりと経過を見ていきたいと思います。この後の経過も引き続きお伝えしていきたいと思っています。

【上のモニター施術】
(施術の内容)本文の通り
(費用)100,000円+針代500円
(リスク・副作用)痛み、腫れ、内出血



 施術の料金


 

  

 

【カニューレ注入】

ベビーコラーゲン
0.5cc 60,000円(税込66,000円)
1.0cc 90,000円(税込99,000円)


※残量分の取り置きは行っておりません。
※カニューレ代が別途税込1,100円かかります。

 

【メソ注射】

ベビーコラーゲン 0.5cc + ヒアルロン酸 0.5cc
65,000円 (税込71,500円)

ベビーコラーゲン 1.0cc + ヒアルロン酸 1.0cc
100,000円(税込110,000円)

※混合するヒアルロン酸は、
「ベロテロソフト」または「リデンシティⅠ」
※3本針のパスキンを使用した注入方法です
※針の代金が別途税込550円~1,100円かかります。
※針の使用本数は薬液の使用量により変わります。

 

 


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