手術経験が豊富な女性院長(形成外科専門医)が
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『埋没法』とは
みかこクリニックでは、『埋没法』で二重まぶたの施術を行っています。
以下では、『埋没法』について少々詳しめにご紹介します。
『埋没法』にも、実に様々な方法があります。
大きな分類としては、糸を通す位置によって、
『挙筋法』と『瞼板法』があります。
図解すると、糸を通す位置は下の模式図のようになります。
『埋没法』の中の分類である「瞼板法」と「挙筋法」にも様々なバリエーションがあり、私も様々な方法を試してきましたが、今年の夏に、伊那中央病院の近藤昭二先生の手術を見学させて頂いてからは(記事は⇒こちら)、『瞼板法』に落ち着いています。瞼板法にもデメリットはあるのですが、瞼板法に落ち着いた理由としては、機能の温存ということが挙げられます。
挙筋法のデメリットとして、非常に少ない確率ですが、施術後に眼瞼痙攣が出る可能性があるのです。埋没法の糸がミュラー筋の中にある神経に影響するからと考えられています。それは施術から20年や30年経過して発症することもあります。
挙筋法を行っている美容外科医の友人の話では、「挙筋法の施術後に痙攣がでた症例を経験したことがない」ということですので、確率としては非常に少ないのは事実だと思います。しかし、信州大学医学部形成外科の教授でいらっしゃった松尾清先生(現『松尾形成外科・眼瞼クリニック』院長)のクリニックに見学にお邪魔させていただくと、埋没法の術後に眼瞼痙攣を発症して治療に来られる方々にお会いします。確かに、確率としては挙筋法を行った方の100~300人に一人ぐらいの低い確率かもしれませんが、実際に患者さんが全国から来られていました。以前、私も前職の木沢記念病院に勤務していた際、松尾先生にお願いして患者さんを治療して頂いたことがあります。この患者さんは、若いころに埋没法を行ったところ、数年前から眼瞼痙攣を発症、様々な医療機関で原因不明と診断され、心療内科にも通っているという患者さんでした。眼瞼痙攣の原因が全て埋没法にあるわけではありませんので、埋没法を行っていなくても発症することはあります。しかし、原因の一つになりうる可能性はあるのだと思います。松尾先生のクリニックに見学にお邪魔するようになってから、美容的な施術が原因で機能に障害を出すことは避けたいと考えるようになっていました。そんな折に、同じ考えをお持ちの近藤先生の手技を見学させて頂いたことで、それ以降は『瞼板法』を行うようになりました。
美容外科の業界では、いかにダウンタイムが少ないかというのがセールスポイントになります。挙筋法で、糸をゆるくゆるく結ぶと、本当に腫れが少なく、直後から自然に仕上がるので、多くの若い方に支持されています。一方、残念ですが私の行う瞼板法では数日間ダウンタイムが発生します。ですので、少々のダウンタイムが発生することをご了承いただける方に、施術を行っています。
みかこクリニックでは、瞼板法でも「2点法」と「4点法」が選択できます。
二重になりやすい構造の方では2点法でもよいかもしれませんが、ほとんどの方が4点法を選択されています。
下の写真は、「2点法」で穴をあける位置をポイントしたものです。
赤い点のところにメスで小さな穴をあけます。
この穴は4~5日で塞がります。
赤い点と点の間に糸が通されます。
次に、『4点法』です。
『4点法』では、小さな穴が4か所、糸は2本通ることになります。
細かいラインの微調節がしやすいのが4点法のメリットです。
糸は眼輪筋の中を通し、眼輪筋を瞼板に固定します。そのため、瞼板に食い込んだ眼輪筋の部分が『食い込み』としてしばらく分かります。しかし、1か月も経過しないうちに、その食い込みも消えて分からなくなりますので、その間だけは辛抱していただく必要があります。
リスク・副作用
二重の手術後は、痛みの他、ドライアイ症状、シスト形成、眼瞼痙攣、異物感、目ヤニやハリ感が続くなどの違和感を生じる場合があります。
また、手術後の腫れやむくみ、内出血の期間が長引く場合もあります。
【ご予約・お問い合わせ】
みかこクリニック
0586-82-7744