シミ治療の選択肢のひとつ、光治療器アイコン(Icon)
ピコシュアの陰に隠れがちな印象ですが、
とても優れた効果を発揮してくれる医療機器です
『光治療器アイコン(Icon)』とは
『光治療』とは、一般にフォトフェイシャル、IPLなどと呼ばれる光を利用して肌の若返り・活性化を図る治療です。
アイコン(Icon)は、レーザーとは異なり、『光治療器』に分類される機器です。そして、光治療器の中でも、非常に治療の「切れがよい」と表現されることの多い機器です。「切れがよい」とは、まさに効果が高いという意味なのですが、特に、シミが薄くなるという点について言えば、私が以前に使っていたフォトRFという機器よりも効果が高いと感じます(フォトRFにはRF(高周波)が加わっているという良さはありますが)。
この『アイコン(Icon)』は、従来の光治療器とは違い、専用の機器で皮膚のメラニン量を計測してから、適切な出力で光エネルギーを照射することができます。また強力な冷却装置を2台内蔵しているので、安全に高出力照射が可能となる最新の光治療器です。
アイコンでは、1回の施術でも「シミ・そばかす」をかさぶたにし、目立たなくさせる効果があります。その他にも、「赤ら顔・肌質の改善、毛穴の引き締め」効果が期待できます。治療直後からメイクができるのも魅力です。
レーザー治療との違いですが、アイコンでのシミ治療は、回数を重ねると『限りなくシミが薄くなります』が、レーザー治療のように『シミが消えた!』というレベルには到達しない可能性があります。ですので、シミを『消す』治療というよりは、ご本人が気にならないレベルまで『シミを薄くする治療』だとご理解ください。
アイコンの照射は、約3回、多くても6回目までに一定の効果を出したあとは、3~6か月に1回のメンテナンスをお勧めいたします。
アイコンの治療例①
あるモニター患者様のアイコンでの治療例をご紹介します。
肌診断画像装置『VISIA』での分析をご覧ください。
斜めからもご覧ください。
肌画像診断装置 VISIA による測定でも、色素班の改善が数値としても読み取れます。
(画面中央下の棒グラフが上がっているところをご覧ください。)
スマホなどの画面では小さくて見えにくいかもしれませんので、ぜひ拡大して見てみていただきたいのですが、このモニター患者様のように、薄く点状の細かいシミが多発している場合には、アイコンがとても適しています。もちろん、ピコシュアで細かいシミをひとつひとつ狙うことも不可能ではありませんが、ピコシュアのスポット照射は2.5~3mmの範囲で照射を行っていくので、顔全体に多発しているような場合には、アイコンで照射した方が照射漏れがなく、全体を綺麗にすることができます。もちろん、ピコシュアのトーニングとフラクショナルを繰り返していくという治療法もありますが、費用的には、アイコンの方がリーズナブルです。
もうひとつ画像をご紹介します。
アイコンの施術当日から1週間の様子です。
アイコンの治療例②
もうおひとり、アイコンを1回照射した患者様のお写真です。
気にしていたシミが、たった1回の照射でここまで薄くなったことに大変喜んでいただきました。この患者様には、結局合計2回の照射でご満足いただくことができました。今後はUVケアに気を付けることによって、この結果が長持ちします。また濃くなってしまったときに、追加の照射をされるとよいと思います。
料金/ご予約・お問い合わせ
アイコンの施術料金は次の通りです。
(金額は税別です)
全顔 20,000円
※VISIA撮影料込み
※エレクトロポレーション希望の場合はプラス3,000円
※看護師による施術です
※月1回の照射で3~5回の照射が目標ですが、ご満足いただけた時点で終了です。
※その後は、3~6か月に1回の照射(メンテナンス)をすることをお勧め致します。
【ご予約・お問い合わせ】
みかこクリニック
0586-82-7744
思い立ったらお気軽にお問い合わせください。
当日のご予約も大歓迎です。
余談(アイコン導入のいきさつ)
みかこクリニックの開院準備の段階では、アイコンという機種を選択するかどうかということ以前に、光治療器自体を採用するかどうかで最後まで悩みました。というのも、ピコレーザーが登場してから、「光治療器で可能なことの全てがピコレーザーででき、しかも光治療器以上の効果が出せるようになったため、光治療器の出番が少なくなり、ついには機器を手放した」という先生方の話を何度か聴いていたからです。ピコレーザー、特にピコシュアを使用されている先生がその話を強調されていたので、予算の都合上できれば機器の購入は最小限に抑えたいとの思いから、光治療器の採用は見送ろうかとも思いました。ただ、ピコレーザーで代替可能なのは色素や肌質改善の点においてであり、肌の赤みや毛細血管拡張の治療はピコレーザーではできません。瘢痕治療ガイドラインの作業過程で、赤みや毛細血管拡張に対する光治療の有効性の論文検索を行ったのですが、光治療器の血管系への効果は比較的エビデンスが高いことも分かりましたので、赤みの治療手段としても光治療器を持ちたいと考えました。それに、ピコレーザーは本体価格がとても高額なので、施術料金もどうしても本体価格に見合った金額にせざるを得ません。そうなると、施術料金的な理由で施術を諦めてしまわれる患者様が出てしまう可能性があります。さらに、光治療には根強いファンも存在するのが事実ですので、美容クリニックとしては、治療の選択肢を多く提供したいという気持ちもありました。そういったことを総合的に判断し、患者様に選んでいただく施術メニューのバリエーションを増やすために、光治療器はやはり不可欠な機器だという結論に達しました。
そして、光治療器にも様々な機種があり、どの機種にするかは、これもとても悩みました。実は、(アイコンも使用されている)宮田成章先生(みやた形成外科・皮フクリニック院長)にピコウェイのお話を伺った際に、アイコンの良さについてはお話を聴いていました。アイコンの魅力は、「強力な冷却装置が本体に内蔵されていているのでジェルが不要であり、高出力なので治療のキレが非常によい、それでいてとても安全性が高いこと」だと教えて頂きました。また、菅原順先生(JUN CLINIC院長)も、アイコンと同じシリーズの機種を使用されていたことも、アイコン採用の大きな決め手となりました。