今回から、みかこクリニックで導入予定の機器を紹介していきたいと思います。
まず第一弾は、肌診断画像装置 VISIA (ビジア)です。
みかこクリニックでは、スキンケアに力を入れたいと考えています。
そのスキンケア治療に欠かせないのが、この肌診断画像装置です。
VISIAを使用すると何が分かるのか、その使用目的などについてご紹介します。
VISIAの機能を簡単に一覧にすると、以下のようになります。
上のスライドのように、VISIAで顔面を1回撮影しただけで、3通りの画像が出来上がります。
1 標準写真
この画像により、シミ、シワ、毛穴の評価ができます。
2 偏光写真
この画像により、メラニンがより見やすくなります。
また、ヘモグロビンを捉えることで、赤みが見え、炎症の指標になります。
3 UV写真
この画像により、現在はまだ表に出てきていない『隠れシミ』を見ることができます。
また、ニキビと関連の深い『ポルフィリン』の量も視覚的に見ることができます。
必要に応じて標準写真・偏向写真・UV写真を見ていくことで、次のようなことが可能になります。
①治療前後の比較
ある治療を行った後、その治療が有効だったのか、治療前後の写真を並べて比較することで、治療効果の客観的な評価が可能となります。
②トラブルの早期発見
ひとつ例を挙げますと、肝斑治療の一種であるレーザートーニングの副作用として「白斑」があります。白斑は一度出てしまうとなかなか改善が難しいので、出さないように治療しなければならないのですが、漫然と治療を行っていると、白斑の出現を見逃しやすいのです。ですが、VISIAのUV写真で見てみると、白と黒のコントラストが目立つため、この白斑を見つけやすくなるのです。
他にも、偏光写真で「赤み」を見ることで、炎症の強さを判断することができます。ある治療を行った後に赤みが非常に強く出ていれば、その後に炎症後色素沈着が出やすいという予想もできますし、炎症を鎮めるような治療法の提案も可能となるわけです。
③肌の近い将来の予想
UV写真で隠れシミを見ることができるので、どのくらいのシミ予備軍が控えているのかが分かり、先々の治療の必要性を予想することができます。
この他にもご紹介したい機能が盛りだくさんありますが、それはまた実際の症例を交えながら、少しずつ紹介していきたいと思います。
話はそれますが、クリニック開業にあたり、機器の選定には非常に頭を悩ませました。純粋に、治療の有効性と価格のバランスで決めたいと考えていたのですが、そのためには、治療効果の主観的な評価ではなく、客観的な評価が必要でした。候補となるそれぞれの機器の照射を自分の顔面に行い、治療の効果判定をこのVISIAで行って頂きました。まだVISIAの購入を決断していない時期でしたが、東京目黒のインテグラル本社に足を運び(押しかけ?)、それぞれの治療前後で撮影をお願いし、その治療効果の判定を行いました。この作業が機器の選定には極めて大きな参考となりました。
さて、画像診断装置も各社から出ていますが、なぜVISIAにしたのか。その理由ですが、まず、木沢記念病院で使用してきた3D画像撮影装置の『ベクトラ』を製作したCanfield社製(同社ホームページのVISIAの説明はコチラ)であったことが大きな理由でした。「ベクトラ」を使用してきて、その性能の良さには絶対の信頼を寄せてきました。また、何度も(4回です)撮影におしかけましたが、そのたびに丁寧に対応して頂いたことも導入の決め手となりました。ちなみに、VISIAとは別に、東京目黒のインテグラル社では、たるみ治療の効果判定の目的で顔面用のベクトラの撮影も併せて行って頂いたのですが、それはまた別の機会にご紹介したいと思います。
最後に、撮影方法ですが、台に顎を乗せ、額をつけて顔面を固定し、正面を撮影します。その後、VISIAを左右に動かし、左右それぞれの方向も撮影します。撮影は全部で50秒程度で終わります。以前は、顔面を動かして撮影していた時期がありましたが、機器を動かして撮影ができるようになったことで、画像の再現性が格段にアップしました。
【VISIA撮影費用】
撮影費用 1,500円
★肌治療の初診の場合、撮影料は初診料に含まれます。
★再診して撮影した場合、再診料1,000円+撮影料1,500円で合計2,500円必要です。
★治療メニューによってはVISIA撮影料が含まれている場合があります(レーザートーニングなど)。
VISIAの撮影もできる みかこクリニック -Mikako Clinic- でお待ちしています!