以下の記事は、2018年1月12日の私のブログ記事の再掲です。
先日の1月10日(水)、私の研修日(休日)を利用して、大阪の心斎橋にあるクリニック『LUNA心斎橋』で開催された、Bio Toch Japan社主催の『乳頭乳輪1日講習コース』に参加してきました。
Bio Touch社(リンクはコチラ)は、日本におけるアートメイクやパラメディカルタトゥーの草分け的存在で、歴史の長い会社です。乳房再建を行っている同業の先生方にもBio Touch社の製品を使用されている先生や、同社が主催する講習を受けられた先生方が多くいて、その話をよく聞いていました。以前からその講習を受けたいと思っていました。ただ、これまでは費用の問題で諦めていたのですが(勤務医が自腹で払うには厳しい金額なのです)、今回木沢記念病院の理解とBio Touch社の良心的サービスプランのおかげで、初めて参加する機会を得ることができました。
ですので、喜んで大阪まで飛んで行ったのですが、心斎橋で地下鉄の駅を降り、地上に出た途端、大きな交差点で方角を見失い右往左往。余裕をもって出発したはずなのに開始時間が迫ってきて、焦って地元の方に道を教えていただくという情けないハプニングはあったものの、なんとかギリギリで到着。大阪の方ってホント親切ですよね。それぞれの通りの名前から最後は北がどちらかまで威勢よく教えてくださいました。
さて、講習の内容ですが、
講師は学校長の赤羽根優子先生(紹介ページはコチラ)
丁寧に一日みっちりとご指導いただきました。
赤羽根先生、ありがとうございましたm(__)m
まずはシートで練習。
午後からは、立体的な模型に実際にタトゥーを入れる練習を行いました。
今回の講習でとても勉強になった点は、
・グラデーションのかけ方(ぼかしのテクニック)、
・モントゴメリ-腺や血管の作り方、
・3Dタトゥーの方法(平面上で立体的に乳頭乳輪らしく見せる手法)、
・傷跡への応用方法
です。
これまで木沢記念病院では、PerMark社のタトゥーマシーンを使用してきました。こちらのマシンにも優れた点があり、どちらかが優れているという話ではありませんが、例えるなら、PerMark社のマシンが色を入れるのに小さな木槌でノミを打つような感じなら(個人の感想です。使い方の問題かもしれません)、Bio Touch社のマシンはなめらかな筆で描くような感じです。まだ実際の患者さんでの使用経験がありませんのであくまでも予想ですが、芸術性の追求に関しては、Bio Touch社のマシンの方がしやすそうです。なお、効果の持続性については比較経験がないのでまだ分かりません。
特に、「手術まではしたくないんだけど、色だけはつけたい」という方への3Dタトゥー(平面上で立体的に乳頭乳輪らしく見せる手法)では、今後Bio Touch社のマシンが活躍してくれそうです。
練習で作った3Dタトゥーの拡大図
まだまだ、カイゼンの余地がありそうですので、研究と練習を続けたいと思います。
今回教えて頂いた沢山のことを、さっそく患者さんに還元していきたいと思います!