『プルリアルデンシファイ』という肌育製剤を採用しました。
『プルリアルデンシファイ』は、「ポリヌクレオチド」が主成分で、他にはマンニトールや非架橋ヒアルロン酸が独自の特許技術で配合されている製剤です。
メーカー提供の資料に載っていた説明からの引用です。
『“SkinBooster“は、肌の奥の水分量を高め、なめらかさや弾力、ハリを与えることで、肌質を改善するため のフィラーの一種ですが、PLURYAL DENSIFIERシリーズは“SkinDensifier”であり、SkinBoosterとは 異なり、肌の奥の水分量を高めるだけでなく、コラーゲンの生成を促進し、肌本来の自己修復能力を補うことで、さらに高い効果を発揮し肌本来を強くすることが可能な新しいBiostimulator製剤です。』
「ポリヌクレオチド」が含まれる製剤としては『リジュラン』が有名ですし、他には『ヌクレオフィル』という製剤もあります。『ヌクレオフィル』については一度試供品を頂いたので自分の顔で試してみたことがあるのですが、1回だけだったせいか、効果を感じることができず、その後ポリヌクレオチド製剤に興味をなくしていました。
ところが先日、学会で知り合ったある先生と、セミナー会場への道すがら、難治性肝斑について語り合う機会がありました。その中で、『シルファーム』で改善困難だった患者様が『プルリアルデンシファイ』を数回行って改善が得られたという経験をお聞きしました。他にもポリヌクレオチド製剤は色々とあるのですが、なぜこの製品が良いのかについての持論もお話してくださったので、強く興味を持ちました。以前にもご紹介しましたが、私も難治性肝斑で困っている患者様がいらっしゃいますので、それで良くなるならば!と早速取り寄せてみることにしました。
まずは自分でテストしてみたところ、シルファーム7回の施行で改善が頭打ちになっていた頑固な頬のくすみが1回でわずかながらも改善が見られたのです。
次に、当院に通われている患者様の中で、最も難治性の肝斑の患者様でも治療を行ってみました。この患者様は、シルファームを6回行っても全く改善が見られなかった方です。『プルリアルデンシファイ』を水光注射で1回施術してから1か月後の変化をご覧ください。
画像でも改善が見られていることがお分かりいただけるでしょうか。これまで何をやっても「変化なし」でしたので、これだけの変化が出たことに、正直小躍りしたくなるような嬉しさを覚えました。3回の施術が推奨されていますので、3回でどのくらいの改善が見られるか経過を見てみたいと考えています。
この患者様以外にも、『プルリアルデンシファイ』1回で変化が出ている肝斑の患者様がいらっしゃいます。『シルファーム』単体でも改善が見られる患者様の方が断然多いのですが、今回のような難治性の患者様や『シルファーム』で改善が遅い方、早く結果を出したい方には、この『プルリアルデンシファイ』が次の一手としてご提案できるようになるかもしれないと期待しています。
また今後の経過もご紹介していきたいと思います。
プルリアルデンシファイ費用(税込み)
1回(1本) 60,000円(税込66,000円) 医師の手打ち 1本追加46,000円(税込)
1回(1本) 55,000円(税込60,500円) 看護師による水光注射 1本追加42,000円(税込)
3回(1本×3回)150,000円(税込165,000円) 看護師による水光注射 1本追加42,000円(税込)