先日、開業後に採用したいと考えているたるみ治療器のHIFU(ハイフ)のデモを受けに、大阪まで行きました。現在、HIFUで採用を迷っている機種が2つあり、それぞれの会社で、半顔ずつ施術を行なって頂きました。今週の始めに東京まで行って、客観的な検証のために、ベクトラで顔の3D撮影を行なってもらいましたので、また再来週あたりに東京で撮影してもらい、両者の効果を数値にして比較検討して最終決定しようと考えています。
開業後の機器の選定は非常に悩ましい問題です。純粋に個々の機器の効果だけで選べばいいという訳でもないのです。一番重要なのは、機器の組み合わせです。全ての悩みを一台で解決してくれる機器は存在しませんので、いかに上手く機器を組み合わせて総合的な結果を出すかが重要です。上手く機器を組み合わせるためには、効果の他、施術の痛み、使いやすさの好み、全体の予算など、全てのバランスを考えて決めるしかありません。医師それぞれにベストだと思う機器の組み合わせが異なるのは当然のことで、高名な先生のお勧めが自分にとっても最高という訳では全くないのです。とにかく、納得して決めたいとの思いから、それぞれの機種について、かなりの時間と労力を費やして検討しているところです。
そして、今回の大阪訪問のもう一つの目的が、高田ベッドさんの訪問でした。ヒアルロン酸やボトックス注射の際に患者さんに座っていただく施術用のリクライニングチェアを探していました。弘法筆を選ばずと言いますので、どんな椅子であろうと同じ結果を出せなければプロでは無いのかも知れませんが、よい結果を出すためには、やはり施術者が施術しやすいというのは大事だと考えています。患者さんの座り心地の良さや見た目のスマートさも重要ですが、施術者が体を痛めない体勢で施術できる椅子を用いることは、施術中の集中力の持続に直結するので、とても重要です。
これまでくまなく探したつもりですが、なかなかこれは!と思える商品が見つかりませんでした。探す範囲を医療用からエステ用にまで広げ、エステ用品店に現物を見に行ったりもしましたが、何かしっくりきません。そんな時、ネット上で見つけたのが高田ベッドさんでした。椅子の高さや幅、シートの色まで選べるセミオーダーでありながら、東海人が大好きな「お値打ち価格」。ホームページからも物作りにこだわる社風が伝わってきました(高田ベッド製作所のHPは⇒こちら)。お値打ち価格とは言っても、見たこともないものを買う勇気はありませんでしたので迷っていたところ、大阪にショールームがあることが分かりました。せっかく大阪に行くのだから、ついでにショールームまで行って確かめて来ようと思ったのが今週始めのこと。そして、大阪と言っても、実際の本社は樽井というところで、ほとんど和歌山寄りの大阪であることに気づいたのは直前のこと。大急ぎでHIFUのデモの時間を少しだけ繰り上げて頂き(ご迷惑をおかけしました)、何とか日帰りで行って来ることができました。
ラピートに乗って(息子を連れてきたかった!)。
樽井駅には社員の方が迎えに来て下さり、本社まで連れて行って下さいました。
ショールームの様子。
商品のラインナップが多すぎて、私が購入を検討していた現物はありませんでしたが、マットの硬さや色、高さのイメージや電動のスピード感など、来てみないと分からないことがとてもよく分かりました。
「最近は安価な輸入品に押され気味だけど、日本の物作りだって何とか踏ん張らないと!」との営業の方のお話に、激しく共感。
せっかくだからと、工場の中まで案内してくださいました。
物作りの現場というのは、とにかくワクワクするものです。
ベッドの脚の金属の部分の溶接から、全て自社工場で手作りで行われているそうです。
久しぶりに社会見学的な楽しい時間を過ごすこともできて、御満悦で帰ってきました。クタクタになりましたが、有意義な1日でした!